第9話・ボーリング対決

 前回までのあらすじ
 海ちゃんの恋の成就のためにみっつとラビはボーリングに行く事になったが、肝心の海ちゃんの恋する「ひめ」の予想外の風貌に面食らったまま、ボーリング場に移動する事になった。果たして、どんなボーリングが展開されるのか!?では、ぼちぼち本編開始!

 地理に明るいみっつを先頭に、ラビ、海ちゃん、そしてひめの4人は、すすきのにあるアオキボールへと移動した。
 当初の予定通り、4人は投げ放題でボーリングをすることになった。
 そして、ラビとみっつは当然のように2人で一つのレーン、海ちゃんとひめで一つのレーンとなるように気を利かせて移動した。(当時の2人にとっては、移動ではなく避難だったかもしれないが・・・。)
 用意も整い、ボーリングが開始された。
 ラビとみっつは横目で、ひめと話をする楽しそうな海ちゃんを、
 (やってらんね~よ!)
 という、とても素直な心境で見ていた。
 その内に、ボーリングをしながら、2人は自然にハイタッチを交わし始めるようになり、
 みっつ 「よっしゃ~!スペア!」
 ラビ 「やるな~!」
 などと無理やり楽しみだした。
 だが2人共、思うようにスコアが伸びなかった。
 特に[4連続ストライク]や[投げ放題で1日30ゲーム]などの馬鹿な記録を悪友達(主にRYO)と共に打ち立てて来たみっつにとっては、女の子は独占され、スコアは駄目駄目で、正に二重の苦しみであった。
 みっつ 「ちきしょう!真ん中に行かない!」
 ラビ 「ドンマイ、ドンマイ!」
 と、その横で「パコーン!」と非常に良い音が鳴り響いた。
 海ちゃん 「あ、ストライクになってしまいました~。エヘヘヘヘ」
 ひめ 「ナイス・ストライク!」
 そして、ハイタッチ!楽しそうである。正に青春である。
 その光景を血走った目で見る2匹のケモノ達は、徐々に元気を失って行き、最後には機械的に玉転がしをするだけになっていた。
 海ちゃん 「充分に遊んだし、帰りますか。エヘヘヘヘ」
 17時頃まで遊び、4人は帰ることになった。
 すぐにひめが、
 ひめ 「またね~!」
 と、去って行き、残った3人は海ちゃんに不平を漏らしながら大通りまで歩いて行った。
 その後、ラビも帰って行き、最後はみっつが海ちゃんに付き合ってヨドバシまで行ったと思われる・・・。
                             
 おわりに
 結局、この後も用意周到な海ちゃんの策略や涙無しでは語れない努力の末に海ちゃんとひめは付き合いだして、今に至っている。
 でも、やっぱり最初はひめの姿は驚きだったと記憶しているよ!
 それと今回の作中でひめのセリフが少ないのは、当時なにを喋っていたか覚えていないからです。面食らってたからね~!
 なんにせよ、当時では想像も出来ないほどひめと友達付き合いが出来てるのは信じられないっス。
 同じ位、信じられないのはラビとも付き合いが続いている事だけどね・・・。(今回の件が、きっかけで親しくなった気がしないでもないけど)
 なんにせよ、みんな仲良しでいいね、うん!と、無理矢理まとめて結ばしてもらうよ。

 さて、次回は今回の話と時間軸を前後して、海ちゃんとみっつの悪巧みシリーズとして第10話「光ちゃん、登場!」をお贈りします!どうか、お楽しみに~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ


© Rakuten Group, Inc.